PRECISION NUTRITION

精密栄養学とは

2026年10月11日更新|文・鈴木雄太(精密栄養カウンセラー)

精密栄養学は、血液検査、遺伝子、腸内環境、食事や睡眠の記録を合わせて読み、その人の体質に合う食事と生活習慣を考える栄養学です。同じ栄養素でも、必要な量や体の中での使われ方は人によって違う、という前提に立ちます。

健康診断で異常なしと言われたのに、疲れやすさや眠りの浅さが続く。そうしたときに、背景を数字から考えるために使います。

一般の栄養学との違い

一般の栄養学は、大勢の平均をもとに、1日にどれくらいとればよいかを決めます。多くの人に当てはまる目安で、食事の基本として大切です。

精密栄養学は、その平均から一人ひとりがどれだけ離れているかを見ます。同じものを食べても、吸収のしやすさ、代謝の速さ、栄養素の使われ方には個人差があります。遺伝子の型、腸内環境、ストレス、睡眠などが重なって、その差が生まれます。

分子栄養学との違い

分子栄養学は、栄養素が体の中で分子のレベルでどう働くかに注目し、血液検査を細かく読む考え方です。精密栄養学はその流れを受け継ぎ、遺伝子、腸内環境、毎日の記録まで合わせて読みます。

血液検査の読み方の違い

一般の基準範囲精密栄養学の目安
目的病気かどうかを分ける体が無理なく働いている状態を知る
幅広い狭い
フェリチン(女性)5〜150 ng/mL50〜80 ng/mL
尿素窒素(女性)8〜20 mg/dL14〜17 mg/dL

基準範囲に入っていても、精密栄養学の目安から外れている項目は、食事や生活を見直すときの手がかりになります。病気かどうかの判断は、医療機関で行うものです。

項目ごとの読み方は、血液検査の項目ガイドにまとめています。

何を見るのか

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研究ノートのLABOと、毎週のメルマガのバックナンバーとQ&Aでも、精密栄養学の考え方を書いています。

よくある質問

精密栄養学は、病気の治療をするものですか?

治療を目的とするものではありません。体質や数値の背景を理解し、食事と生活習慣を見直すための考え方です。治療中の病気や気になる症状がある方は、医療機関にご相談ください。

健康診断の結果だけでも始められますか?

始められます。健診の結果は10〜20項目ほどで、項目が多いほど読める範囲は広がります。まずはお手元の結果から、気になる項目を読んでみてください。

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※ このページは、精密栄養学の考え方と筆者の学びにもとづく一般的な情報です。検査値から病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。数値の受け止め方や対応は、結果票の案内に従い、医療機関にご相談ください。