血液検査の項目ガイド / 尿酸

BLOOD TEST GUIDE

尿酸が高い・低いと言われたら

2026年10月11日更新|文・鈴木雄太(精密栄養カウンセラー)

尿酸は、プリン体が分解されてできる物質です。プリン体の多くは食事からではなく、体の中でエネルギー(ATP)を使ったときや、細胞が入れ替わるときに出ます。尿酸には血液の中で活性酸素を消す働きもあり、高すぎても低すぎても気にかけたい項目です。

健診では7.0 mg/dL未満が一般の目安で、高い側に注意が向きます。精密栄養学では4.5〜6.5 mg/dLを目安にし、低めのときはエネルギーを作る量や、抗酸化の余力が少ないことも考えます。

尿酸はどこから来るか

プリン体は、遺伝子の材料であるDNAやRNAと、エネルギーのもとになるATPに含まれる成分です。食事から入るプリン体は全体の2割ほどで、残りの8割ほどは体の中で生まれます。

ATPを使ったあとの分解物や、入れ替わった細胞の核酸は、肝臓で分解されて最後に尿酸になります。人には尿酸をさらに分解する酵素がないため、尿酸は主に腎臓から尿へ、一部は腸から便へ出ていきます。

一般の基準範囲と、精密栄養学の目安

一般の基準範囲精密栄養学の目安
尿酸7.0 mg/dL未満4.5〜6.5 mg/dL

一般の値は、日本臨床検査医学会が示す臨床判断値で、高い側の線を表します。低い側については、お手元の結果票に印字された範囲を確かめてください。

一般の基準範囲は、病気かどうかを分けるための範囲です。精密栄養学の目安は、体が無理なく働いている状態の目安として使っています。

低めのときに考えられる背景

糖質を控える食事を始めたばかりのときは、尿酸が一時的に上がることがあります。長く続けるうちに下がってくることが多く、その場合は食事の量やエネルギーが足りているかを先に確かめます。

高めのときに考えられる背景

尿酸は水に溶けにくく、高い状態が続くと結晶になって関節や腎臓にたまります。痛風や尿路結石につながることが知られています。

ほかの項目と合わせて読む

尿酸は、尿素窒素(BUN)、クレアチニン、γ-GTP、中性脂肪と並べて読みます。尿酸が高めでBUNが低めなら、たんぱく質を使う力が弱く、糖質に頼ったエネルギーの作り方になっていないかを見ます。

インスリンが多く出ていると、腎臓は尿酸を尿に出しにくくなります。中性脂肪や血糖の項目も高めなら、その流れを考えます。尿酸とγ-GTPは、どちらも活性酸素を消す力に関わる項目です。尿酸が低く、γ-GTPが高めに動いているときは、抗酸化の余力が少なくなっていないかを考えます。

暮らしで見直せること

高めのときは、内臓や魚卵、ビールを控えめにし、甘い飲み物を水やお茶に替えます。水分をこまめにとると、尿酸を尿へ出しやすくなると言われています。激しい運動を続けているときは、休む日をとって回復の時間を確保します。

低めのときは、まず食事の量が足りているかを見直します。糖質を厳しく控えている場合は、主食を少し戻すことも考えます。

医療機関に相談したい目安

よくある質問

尿酸は低いほど安心ですか?

そうとは限りません。尿酸は血液の中で、ビタミンCに次いで強い抗酸化の働きを持つと言われています。精密栄養学では、4.5を下回るときは食事の量やエネルギーの作り方を見直します。

プリン体を控えれば、尿酸は下がりますか?

食事から入るプリン体は全体の2割ほどなので、食事だけでは大きく動かないこともあります。お酒、甘い飲み物、運動のしかた、水分の量もあわせて見直します。

一般の基準範囲:日本臨床検査医学会「臨床検査の基準範囲・臨床判断値」(2025年11月)ほか。検査機関によって少し違います。精密栄養学の目安:Nomad Academy の精密栄養学講座の血液検査資料。

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※ このページは、精密栄養学の考え方と筆者の学びにもとづく一般的な情報です。検査値から病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。数値の受け止め方や対応は、結果票の案内に従い、医療機関にご相談ください。