メルマガのバックナンバー / こころと習慣

Q&A

毎日のお酒がやめられないのはなぜ?

Qお酒が好きなのですが、毎日飲むのをやめられません。どうしたらいいですか?

Aまず、これは意志の弱さの問題ではありません。毎日の飲酒は、習慣と体質、脳の仕組みなどが複雑にからみ合って、自然に続いてしまう状態です。自分を責めすぎないようにしましょう。

背景はいくつかあります。満足感を受け取る力が生まれつき控えめな人は、もの足りなさを埋めようと強い刺激を求めがちです。また、高ぶった気持ちや落ち込みを手早く落ち着けるために、お酒に頼ってしまうこともあります。

もうひとつ大きいのが血糖です。お酒を飲むと、肝臓はアルコールの処理に追われ、夜のあいだ血糖を一定に保つ働きが後回しになります。すると睡眠中に血糖が下がりやすくなり、体はそれを危険と捉えて、血糖を上げようとアドレナリンやコルチゾールといったホルモンを分泌します。これらのホルモンには、目を覚まさせたり、気持ちをそわそわ・イライラさせたりする作用があります。さらに体は、下がった血糖を手早く戻そうとして、甘いものやお酒、ご飯やパンなどの糖質を欲しがります。つまり、夜間の低血糖が次の一杯や甘いものへの欲求を生み、それがまた血糖を乱す、という繰り返しになることもあります。

だからこそ、たんぱく質や良質な脂質で血糖を安定させ、精製された糖を控えることが、この欲求そのものをやわらげる助けになります。

お酒を減らすためのひとつのアイディアとして、「お酒という報酬」を別の心地良い刺激に置き換えるのはどうでしょうか?サウナや運動、または旅をするなど、強めの刺激を得られる体験で別の角度から脳を楽しませてあげれば、お酒に頼る必要性も次第に薄れてくるかもしれません。併せて、物理的な観点から家に買い置きをしない、飲まない日を先に決める、夜の一杯を炭酸水に替える、休肝日を週2日から始める、などの工夫も試してみてはいかがでしょうか。

最後にひとつ。毎日たくさんお酒を飲まれる方は、いきなりゼロにしようとせず、少しずつ減らしていくのが無難です。急にやめると、かえって体に負担がかかることもあります。飲む量が多い方は、減らし方も含めて医療機関にご相談ください。焦らず、ご自分のペースで少しずつ改善していきましょう。もしもひとりでは難しいと感じたら、無理せず周囲の方や専門家を頼ることも必要です。

この回答は、メルマガ Vol.05(2026年6月28日配信)のQ&Aからの転載です。からだや食事のご質問は、メルマガへの返信か [email protected] までお寄せください。

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※ この内容は、精密栄養学の考え方と筆者自身の経験にもとづく一般的な情報です。病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。体の感じ方や効果には個人差があります。気になる症状がある時は、自己判断なさらず、医療機関にご相談ください。