Q小学校低学年の子どもが学校にうまく馴染めず、登校する時にも強い不安を感じているようです。どうしたらいいでしょうか?
Aまず、お子さんの不安も、心配なさるお気持ちも、とても自然なことだとお伝えしたいです。こうした悩みは決して珍しくありませんし、お子さんが弱いからでも、頑張りが足りないからでもないはずです。
精密栄養学の視点では、不安や落ち着きのなさは「性格」ではなく、脳で気分を支える神経伝達物質が、うまく作られ・整えられていない状態であると解釈することがあります。
たとえば、甘いもので血糖が急に上がって急に下がると、体は興奮のホルモンを出し、それが急な不安や集中力の途切れにつながることがあります。朝にたんぱく質(卵・納豆・お魚など)を少し足し、甘い飲み物やお菓子を控えめにするだけでも、土台が変わるかもしれません。
主な神経伝達物質は、たんぱく質を材料に、鉄・ビタミンB6・ビタミンC・マグネシウム・亜鉛などのサポートを得ながら生成されます。ただし、鉄などのサプリは体内で酸化することもあるので、自己判断で始めず、まずは現状を血液検査で確かめて、医師に相談して慎重に判断する必要があります。
また、前号でお話しした「COMT」という遺伝子については、ストレス物質の分解がゆっくりなタイプは、不安を感じやすい反面、危機を察知する力が高く、思慮深い面もある、という見方があります。不安を感じやすいことは、才能の裏返しと捉えることもできるかもしれません。
まずは、しっかりと睡眠をとること、外で体を動かす時間を作ること、腸の調子を整えることも助けになるはずです。
それでも不安が長く続く、お腹の痛みや不眠が見られるなら、抱え込まず早めに専門家へ相談されることをお勧めいたします。実のところ、栄養や生活習慣の見直しは、そうしたサポートに置きかわるものではなく、あくまでも補助です。焦らず、お子さんのペースに合わせて寄り添われると良いかと思います。
この回答は、メルマガ Vol.05(2026年6月28日配信)のQ&Aからの転載です。からだや食事のご質問は、メルマガへの返信か [email protected] までお寄せください。