血液検査の項目ガイド / 白血球数と白血球像(好中球・リンパ球など)

BLOOD TEST GUIDE

白血球数や好中球・リンパ球が高い・低いと言われたら

2026年10月11日更新|文・鈴木雄太(精密栄養カウンセラー)

白血球は、体に入った細菌やウイルスなどに反応して、取り除く働きをする免疫の細胞です。好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の5種類があり、それぞれの割合を示したものを白血球像(白血球分画)と呼びます。

精密栄養学では、白血球数4000〜6000/µL、好中球55〜60%、リンパ球35〜40%を目安にします。合計の数だけでなく、好中球とリンパ球の割合から、自律神経がどちらに傾いているかも読みます。

5種類の白血球の働き

白血球数は、体調をくずしているときにも上がります。1回の値だけで決めず、採血したときの体調と合わせて見ます。

一般の基準範囲と、精密栄養学の目安

一般の基準範囲精密栄養学の目安
白血球数3300〜8600/µL4000〜6000/µL
好中球38〜74%55〜60%
リンパ球16.5〜49.5%35〜40%
単球2〜10%2〜4%
好酸球(女性)0〜8.5%1〜2%
好酸球(男性)0〜8.5%0〜2%
好塩基球0〜2.5%0〜2%

白血球数は全国共通の基準範囲で、白血球像はその範囲を定めたときの調査(2015年)の値です。白血球像は検査機関によって範囲が違い、健診では測らないこともあります。

一般の基準範囲は、病気かどうかを分けるための範囲です。精密栄養学の目安は、体が無理なく働いている状態の目安として使っています。

低めのときに考えられる背景

ウイルスに反応しているときは、白血球数が下がり、リンパ球の割合が上がる形が見られることがあります。体調が戻ってから測り直すと、元の値に戻っていることも多い項目です。

高めのときに考えられる背景

急な感染では主に好中球が増え、単球が高めのときは、慢性的な炎症が続いていることを考えます。

好中球とリンパ球から読む自律神経

精密栄養学では、好中球とリンパ球の割合を、自律神経の状態と合わせて読みます。緊張やストレスが続いて交感神経が優位なときは、好中球が増え、リンパ球が減る形が見られることがあります。ストレスのときに出るコルチゾールにも、好中球を増やす働きがあります。

目安どおりなら、好中球はリンパ球のおよそ1.5倍です。好中球がリンパ球の2倍を超える状態が続くときは、慢性的なストレスや炎症を考えます。

反対に、リンパ球が多く好中球が少ない形は、副交感神経が優位なときに見られます。ただし、交感神経が優位な状態が長く続いたあと、体が疲れて反応しにくくなり、この形になることもあると考えます。

ほかの項目と合わせて読む

白血球はCRPより先に上がって先に下がるため、白血球がふつうでCRPだけが高いときは、少し前の炎症がまだおさまりきっていないと読みます。

単球に加えてフェリチンや銅も高めなら、慢性的な炎症を考えます。好酸球が高めのときは、ストレスよりも、アレルギーや腸の免疫の反応を考えます。割合だけでなく、白血球数を掛けた実際の数も確かめると、見え方が変わることがあります。

暮らしで見直せること

好中球が多めの形が続くときは、交感神経が休む時間を意識してとります。ゆっくり息を吐く呼吸、十分な睡眠、カフェインをとりすぎないことは、副交感神経が働く時間を増やすと言われています。

炎症が続いているときは、血糖が急に上がり下がりしない食べ方、腸の状態、ビタミンDや亜鉛が足りているかも見直します。激しすぎる運動は、かえって炎症を強めることがあります。

医療機関に相談したい目安

よくある質問

白血球数が基準内なら、内訳は気にしなくていいですか?

白血球数が基準内でも、好中球とリンパ球の割合が偏っていることがあります。精密栄養学では、合計より内訳の並びから、ストレスや炎症の傾きを読みます。前回の値と比べると、動きがわかりやすくなります。

かぜのあとに白血球数が低かったのは、心配ですか?

ウイルスに反応している最中やその直後は、白血球数が下がり、リンパ球の割合が上がることがあります。体調が戻ってから測り直して、元に戻るかを確かめます。下がったままのときは、医療機関で相談してください。

一般の基準範囲:日本臨床検査医学会「臨床検査の基準範囲・臨床判断値」(2025年11月)ほか。検査機関によって少し違います。精密栄養学の目安:Nomad Academy の精密栄養学講座の血液検査資料。

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※ このページは、精密栄養学の考え方と筆者の学びにもとづく一般的な情報です。検査値から病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。数値の受け止め方や対応は、結果票の案内に従い、医療機関にご相談ください。