血液検査の項目ガイド / CRP(C反応性たんぱく)

BLOOD TEST GUIDE

CRP(C反応性たんぱく)が高いと言われたら

2026年10月11日更新|文・鈴木雄太(精密栄養カウンセラー)

CRP(C反応性たんぱく)は、体のどこかで炎症が起きたときに、肝臓で作られて血液中に増えるたんぱく質です。かぜやけがのような急な炎症では大きく上がり、腸や歯ぐき、内臓脂肪などで続く弱い炎症では、少しだけ高めに出ます。

一般の基準範囲は0.14 mg/dL以下で、精密栄養学では0〜0.05 mg/dLを目安にします。基準内の0.1前後でも、弱い炎症が続いていないかを考えます。

CRPが作られる仕組み

炎症が起きた場所では、免疫の細胞がIL-6などのサイトカインという物質を出します。この物質が血液に乗って肝臓に届くと、肝臓はCRPを作って血液中に出します。

CRPは、炎症の場所ではなく、体のどこかで炎症が起きているかどうかを示す項目です。上がり始めるのは白血球より遅く、炎症がおさまってからも、下がるまでに少し時間がかかります。

一般の基準範囲と、精密栄養学の目安

一般の基準範囲精密栄養学の目安
CRP0.14 mg/dL以下0〜0.05 mg/dL

検査機関によっては、高感度CRPとして、より小さな値まで測っています。単位がmg/Lの結果票では、mg/dLの10倍の数字で書かれているので注意してください。

一般の基準範囲は、病気かどうかを分けるための範囲です。精密栄養学の目安は、体が無理なく働いている状態の目安として使っています。

高めのときに考えられる背景

内臓脂肪の細胞は、それ自体がIL-6などの炎症の物質を出すと言われています。腸の粘膜が荒れると、腸の中のものが血液に入りやすくなり、全身の炎症につながると考えます。

0.1前後のわずかな上昇の読み方

精密栄養学では、0.1〜0.4 mg/dLほどの小さな上昇を、はっきりした炎症ではなく、弱い炎症が長く続いている形と読むことが多くあります。一般の基準範囲に入っていても、0.05を超えていれば、体のどこかで炎症への対応が続いていると考えます。

1回の値は、かぜの治りかけや、激しい運動のあとでも動きます。前回の値と比べて、同じ高さで続いているかを見ることが大切です。CRPは、年齢が上がると高めに出やすいことも知られています。

ほかの項目と合わせて読む

CRPは単独で読まず、白血球、フェリチン、血小板、銅と並べて読みます。急な炎症では、白血球とCRPがそろって上がります。白血球がふつうに戻ってもCRPが高いときは、炎症がまだおさまりきっていないと読みます。

弱い炎症が長く続くときは、白血球やCRPはあまり上がらず、フェリチンや血小板、銅が高めに出ることがあります。好中球がリンパ球の2倍を超えていないかも、合わせて見ます。

CRPが低くても、フェリチンと銅だけが高いときは、酸化ストレスが続いている形と考え、炎症がないとは決めません。

暮らしで見直せること

血糖が急に上がり下がりしない食べ方を意識します。食物繊維、たんぱく質、炭水化物の順に食べると、食後の血糖の上がり方がゆるやかになると言われています。揚げ物や酸化した油を控え、青魚に多いEPAやDHAをとることも見直したい点です。

睡眠を十分にとり、ゆっくり息を吐く呼吸で、ストレスをためこまないことも大切です。ビタミンD、亜鉛、マグネシウムが足りているかも確かめます。

鉄のサプリメントは、炎症があるときに使うと、酸化や炎症を進めることがあると考えます。CRPが高めのときは自分の判断で使わず、医療機関で相談してください。

医療機関に相談したい目安

よくある質問

CRPが基準内なら、炎症はないと考えていいですか?

一般の基準範囲に入っていれば、強い炎症は起きていないと考えます。ただし、弱い炎症が長く続くときは、CRPがあまり上がらず、フェリチンや銅が高めに出ることがあります。0.05を超えているときは、ほかの項目と並べて見ます。

アレルギーやアトピーがあると、CRPは上がりますか?

皮膚など一部で起きているアレルギーの反応だけでは、CRPは上がりにくいとされています。CRPや白血球が上がっているときは、感染など別の炎症も考えます。かゆみや湿疹が続くときは、医療機関で相談してください。

一般の基準範囲:日本臨床検査医学会「臨床検査の基準範囲・臨床判断値」(2025年11月)ほか。検査機関によって少し違います。精密栄養学の目安:Nomad Academy の精密栄養学講座の血液検査資料。

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※ このページは、精密栄養学の考え方と筆者の学びにもとづく一般的な情報です。検査値から病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。数値の受け止め方や対応は、結果票の案内に従い、医療機関にご相談ください。