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Q&A

お酒を飲まないのに肝臓の数値が高いのはなぜ?

Q健康診断で「肝臓の数値が高い」と言われました。お酒はあまり飲まないのに、なぜでしょうか?

Aお酒をほとんど飲まないのに肝臓の数値が高い。意外に思われるかもしれませんが、これは決してめずらしいことではありません。

第2章でも触れたとおり、肝臓はお酒だけでなく、糖や脂質の代謝など、とても幅広い仕事をしています。そのため、お酒以外の要因、たとえば体脂肪のつき方や、血糖・中性脂肪のバランスなどが、数値に影響することがあります。いわゆる脂肪肝も、その代表的なものです。

実は、お酒をあまり飲まない方の脂肪肝(非アルコール性脂肪肝)には、大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつは「とりすぎ・代謝の乱れ」によるもの。もうひとつは、意外に思われるかもしれませんが「栄養不足(無理なダイエット)」によるものです。

一つめは、糖質や脂質のとりすぎ、運動不足、内臓脂肪の蓄積などが重なるタイプです。こうした状態が続くと、インスリンというホルモンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)、糖や脂質の代謝が乱れて、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。もともとの体質(遺伝的な要因)が関わることもあります。

二つめが、見落とされやすい落とし穴です。「太ってもいないし、運動もしているのに」という痩せ型の方でも、脂肪肝になることがあります。肝臓は、生成された中性脂肪を体のあちこちへ送り出していますが、その“運び屋”はタンパク質からつくられます。極端な糖質制限や無理なダイエットでタンパク質が不足すると、この運び屋が足りなくなり、脂肪を送り出せないまま肝臓にためこんでしまうと考えられています。スリムな体型だから安心、とは言いきれないのです。

とはいえ、どちらの場合も一つの数値だけで決めつけないことが大切です。ALTやγ-GTPといった値は、その日の体調や前後の食事、運動でも動きます。健診で数値を指摘された時は、まず医療機関で原因を確かめてもらってください。

改善のポイントは、カロリーを減らすことや運動だけではありません。極端なダイエットは避けて、タンパク質をしっかり摂り、肝臓の代謝がきちんと回る状態を保つこと。これが、どちらのタイプにも共通する土台になる可能性があります。

この回答は、メルマガ Vol.04(2026年6月21日配信)のQ&Aからの転載です。からだや食事のご質問は、メルマガへの返信か [email protected] までお寄せください。

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※ この内容は、精密栄養学の考え方と筆者自身の経験にもとづく一般的な情報です。病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。体の感じ方や効果には個人差があります。気になる症状がある時は、自己判断なさらず、医療機関にご相談ください。