Qしっかり食べてもなかなか体重が増えません。なぜでしょうか。
Aこれは、僕自身が長年ずっと向き合ってきたテーマです。しっかり食べているつもりなのに、なかなか増えない。そのもどかしさは、よく分かります。
まずお伝えしたいのは、増えないのは「食べていないから」とは限らない、ということです。精密栄養学では、食べる量そのものよりも「しっかりと消化・吸収ができているか」に目を向けます。
胃酸や消化酵素、胆汁の働きが弱いと、食べたものを分解・吸収しきれず、せっかくの栄養が体に届きにくくなることがあります。また、気が張りつめた状態(交感神経が優位)が続くと、体はエネルギーを使いっぱなしになり、体づくりがしにくくなることもあります。
だから僕がまず大切にしているのは、「量を増やす」ことより「消化を助ける」ことです。まずは、よく噛むこと。こちらもシンプルですが、非常に効果的です。
また、食前に酸味のあるもの(レモン水や梅干しなど)で、消化のスイッチをやさしく入れる。そして、一度に大量のプロテインを流し込むより、EAA(必須アミノ酸)や、胆汁がなくても吸収されやすいMCTオイルを、少しずつ小分けで摂る。
僕自身、こうして消化の土台を整えながら、軽い筋トレとたんぱく質、それにクレアチンの摂取を続けて、直近の3か月で1.5kgほど増やすことができました。
このように、思ったように体重が増えないのは、体がまだ「吸収できる状態」になっていないだけ、という可能性があります。無理に高カロリーなものを詰め込んで胃腸を痛めるより、自分の消化力に合わせて、土台をやさしく育てていく。その方が、遠回りのようで実は近道なのです。
ただし、動悸や汗、手の震え、急な体重の減少などを伴う時は、自己判断なさらず、一度医療機関などでの検査もご検討ください。
この回答は、メルマガ Vol.06(2026年7月5日配信)のQ&Aからの転載です。からだや食事のご質問は、メルマガへの返信か [email protected] までお寄せください。