メルマガのバックナンバー / 血糖と代謝

Q&A

いろいろ試しても痩せないのはなぜ?

Qいろんなダイエット方法を試しているのですが、なかなか痩せられません。どうしたらいいですか?

Aまず、これは根性や努力不足のせいではありません。いろいろ試したのに痩せない時、体は「怠けている」のではなく、むしろ「エネルギー不足」を感じて、必死に脂肪を守ろうとしている可能性もあります。

厳しい食事制限をくり返していると、体は少しずつ省エネモードに切り替わり、減った体重の分以上に消費が下がっていくことがあります。さらに、急に食事を大きく減らすと、脂肪だけでなく筋肉も落ちやすくなってしまいます。筋肉は食後の糖を取り込む場所なので、筋肉が減るとかえってリバウンドしやすい体質になってしまいます。食事を減らすほど痩せる、というわけではないのは、こうした理由からです。

そこでおすすめしたいのは、無理な我慢を強いることではなく、食べ方を整えることです。地味ですが、手軽で効果が検証されているのが「食べる順番」を変えることです。

野菜(食物繊維)やたんぱく質を先に、そしてご飯やパン、麺などの糖質を最後に回すと、食後の血糖の急な上がり方を軽減できます。あわせて、たんぱく質をしっかり(1日あたり体重1kgにつき1〜1.5gが目安。腎臓の働きに不安のある方は、先に主治医にご相談ください)摂ること、そしてよく眠ること。睡眠不足だと、食欲に関わるホルモンや脳の報酬系が乱れて満腹感が弱まり、高カロリーなものを食べ過ぎやすくなります。

大切なのは、体重という数字を追いかける前に、体が安心して脂肪を手放せる「土台」を整えることです。今回のメールマガジンの第2章では、この「痩せ体質の設計図」をテーマにしていますので、よろしければあわせてご覧ください。なお、食事を見直しても変化が長く続かない時は、甲状腺やホルモンなどが関係する場合もあるので、専門家に相談されるのも一つの方法です。

この回答は、メルマガ Vol.06(2026年7月5日配信)のQ&Aからの転載です。からだや食事のご質問は、メルマガへの返信か [email protected] までお寄せください。

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※ この内容は、精密栄養学の考え方と筆者自身の経験にもとづく一般的な情報です。病気の有無を判定したり、治療を行ったりするものではありません。体の感じ方や効果には個人差があります。気になる症状がある時は、自己判断なさらず、医療機関にご相談ください。